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可動性と柔軟性の違い

公開日:
2024-09-07

筋トレやストレッチに取り組む上で、「柔軟性」と「可動性」という言葉をよく耳にするでしょう。これらの概念は一見似ているようで、実は異なる意味を持っています。特に、50代以上の健康意識が高い方々にとっては、この違いを理解することが、より良いトレーニング効果を得るために非常に重要です。

この記事では、柔軟性と可動性の違いを詳しく解説します。そして、それぞれのメリットを最大限に活かすためのエクササイズを紹介します。ジムに通っている方や、これから通おうと考えている方に役立つ内容となっています。ぜひ最後までご覧ください!

柔軟性と可動性の違い

まず、柔軟性とは何でしょうか?柔軟性は、筋肉や結合組織がどれだけ伸びるかを指します。具体的には、筋肉の長さを伸ばして体を曲げたり伸ばしたりできる能力です。例えば、前屈してつま先に手が届くかどうかは、ハムストリングの柔軟性にかかっています。

一方、可動性とは関節と筋肉が本来の可動域でスムーズに動く能力です。これには、筋肉の柔軟性だけでなく、関節の安定性や筋力、骨格などが影響します。つまり、可動性が高い人は、柔軟性、筋力、バランス、そして筋肉と関節の協力がすべて適切に機能しているのです。

なぜ可動性が重要なのか?

可動性は、柔軟性とは異なる概念です。可動性が良いということは、体を自由に痛みなく動かせることを意味します。特に50代以上の方にとって、可動性を高めることは、生活の質を向上させます。そして、怪我のリスクを減少させるために不可欠です。

※50歳を超えるにつれて、背骨の可動性が減少してくことは研究により判明しています。

たとえば、可動性が向上すれば、ジムでのスクワットやデッドリフトといった基本的なエクササイズもより効果的にできます。そして安全に行えるようになります。それだけではありません。日常生活での動作もスムーズになり、しゃがんだり物を持ち上げたりする際の負担が軽減されます。

可動性を維持することは、年齢を重ねても自立して動けるようにするための鍵です。日々の生活で痛みなく動けることは、精神的な健康にも大きな影響を与えます。

長時間座っていると関節や筋肉が固まります。そのため、腰痛、肩こりを感じることが増えてしまいます。ただ、可動性を意識的に改善すれば、これを防ぐことができるのです。

柔軟性だけでは不十分?可動性を重視する理由

柔軟性が重要でないというわけではありませんが、それだけでは不十分です。柔軟性が高くても、可動性が低ければ、関節の安定性や筋力不足で怪我をしやすくなります。特に、ジムでのトレーニング中に体を無理に伸ばしてしまうと、筋肉や関節に過度の負担がかかり、かえって痛みを引き起こすこともあります。

たとえば、ヨガのポーズで体を柔軟に伸ばすことができたとします。しかし、そのポーズを維持するための筋力やバランスがなければ、正しく可動しているとは言えません。

柔軟性と可動性は相互に補完し合うものです。どちらか一方だけではないのです。両方をバランスよく向上させることが健康とパフォーマンス向上のカギです。

50代以上におすすめの可動性エクササイズ

それでは、50代以上の方にとって特に効果的な可動性エクササイズをいくつか紹介します。これらのエクササイズは、ジムに通っている方だけでなく、自宅でも簡単に行うことができるものです。ぜひ取り入れてみてください。

1. 腰椎の可動性向

大腿四頭筋伸ばしは、日常生活で腰の反りすぎ、丸まりすぎを改善してくれます。
ただ、太もも前の筋肉の柔軟性を高めるだけではありません!

注意点:いきなり大きく骨盤と腰を動かすと、太もも前に強い負荷が入ります。まずは小さな動きでおこないましょう。
    30秒キープで足を変えます。30秒の間で、骨盤と腰をしっかり動かしましょう。

2. 胸椎の可動性向上

背骨の可動性は、特に50代以上になると徐々に失われやすくなります。背骨の動きを改善することで、肩こりや首の痛みの予防にもつながります。

注意点:動画は反り腰の人に特に効果的なおこない方を伝えています。メニューのポイントは、背骨を自分の力で反らしていくことです。小さい範囲からで大丈夫です。回数は10回から20回と徐々に増やしていきましょう!

可動性エクササイズを取り入れるためのヒント

  1. 小さなステップから始める: 可動性エクササイズは、いきなり多くの時間をかける必要はありません。1日10分でも効果は現れます。まずは少しずつ取り入れ、自分に合ったペースで進めましょう。
  2. 継続が鍵: モビリティ向上には継続が重要です。短期間で劇的な変化を表しません。日々のルーティンに取り入れて少しずつ改善していくことが成功の秘訣です。
  3. 体の声を聞く: 可動性エクササイズを行う際は、無理をしないことが大切です。痛みがある場合はすぐに中止し、専門家のアドバイスを仰ぎましょう。

最後に

柔軟性と可動性の違いを理解し、どちらもバランス良く向上させることが、50代以上の方々が健康的でアクティブな生活を送るための鍵です。ジムでのトレーニングや日常生活にこの知識を取り入れて、体の動きを改善し、痛みのない快適な日々を目指しましょう。

もしこの記事が役立ったら、ぜひコメントで感想や質問をお聞かせください!あなたのトレーニングに新たなインスピレーションをもたらすきっかけになれば幸いです。

参考文献

Age-Related Loss of Lumbar Spinal Lordosis and Mobility – A Study of 323 Asymptomatic Volunteers

Key moments from our video interview with Mobility Training Expert, Vernon Griffith

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